人気の背景 その5
「ムーミン」懐かしいですよね~。好きだったなあ。
実は、その「ムーミン」がテレビ番組として成功するかどうか、スタート前にそちこちで調査が行われていたそうです。
絵を見せると、小さな子供はワケがわからず、ボヤっとしたままで手ごたえがなく、大人は「ムーミンというのはラーメン屋の名前かね」と、真顔で聞き返したという。
それでも、大事件も大ドラマもない「ムーミン」を取り上げたのは「きれい」「かわいい」「とぼけたところが好き」という女子高校生や一部のOLの反応があったからであり、誕生から終末まで裏方として終始愛情を傾けた町田仁氏(電通ラジオ・テレビ局企画室プロデューサー、現東京ムービー新社顧問)は次のように語った。
「当時、講談社からハードカバーの現代児童文学の本が7冊出ており、そこに『ムーミン』が紹介されていました。
絵を見ていけると思った。
瑞鷹エンタープライズの高橋茂人社長がテレビ化の権利をクリアするため卓速原作者のトーベ・ヤンソンを訪ねてフィンランドに行った。
そして、あのかわいいキャラクターを東京ムービーの大塚康生氏が描き、カルピス提供でフジテレビで放映されることになった」